予防接種、寄付集め

2010年3月15日(月)
 
「調子はいいですか?」とK先生に聞かれて、「え?調子がよくないと予防接種は受けられないのか」と一瞬ひるんだ。
先週、K先生と打ち合わせて、ハイチに行くのにどの予防接種をするのか、選ぶ。Centers for Desease Control and Preventionのサイトに、ハイチ入りする救援部隊に対する詳しい情報が出ている。どうしても打たなければならないRequiredというのはなく、すべてがRecommendedになっている。

先生との打ち合わせで、A型肝炎と破傷風、そして万が一かかった場合に重いということでB型肝炎の接種もすることにした。狂犬病は3回もしなくてはならないので除外。あとは、マラリアの予防薬を処方していただく。
右腕にA型肝炎2本、左腕にB型肝炎破傷風ジフテリア・百日咳の混合の計4本を受けた。
受けた後、両腕があまりに痛むので早く寝た。
 
2010年3月16日(火)
 
朝一番で、ハイチの子供に寄付されるノート100冊を受け取りにSOHOに。ところが、何だかぼーっとする。だるくてさっさと歩けない。現地に到着すると、事務用の段ボール箱に2つあり、とても一人では運べない。手伝ってくれるはずだったジャンーミシェルが来るまで、近くのLe Pain Quotidienでカフェオレを飲んで待つ。
ジャンーミシェルはCambodien Projectのリーダーで、カンボジアの子供の支援をしていて、ハイチに一緒に行くボランティアの一人。「僕は予防接種のあと、地下鉄の中で気持ち悪くなって、しかも翌日もだるかった」とのこと。「24時間以内にはよくなるから、お大事に」と言って、箱2つを軽々と持って帰ってくれた。
 
2010年3月17日(水)
 
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版のコラム「ワシントン雑記帳」を更新。
 
今日はセント・パトリックス・デーアイルランドキリスト教を布教した聖人St. Patrickのお祭りの日。アイルランド人とお祭りに乗じた市民が、朝からアイリッシュ・バーで飲んで騒ぐ。マンハッタンは、アイリッシュの色である緑のネクタイやTシャツ、お祭りの帽子をかぶった人たちがあふれる。
ところが、午後になってブルックリンのヒスパニック・エリアにいったら、緑は全然なかった。気温が20度ちかくなり、暑いので入った中南米料理の店は、明るい音楽が響き、女店員が大きな声で歌を歌っていて、ニューヨークにいるとは思えなかった。
 
夕方、ハイチに行くグループが集合してミーティング。Orphans InternationalのJim Luceをリーダーに、ジャンーミシェルやハイチ人のエバンスなど8人。Jimがハイチに持つ孤児院は地震の被害を受けなかったため、新たに50人の孤児を救済するのが、今回の旅の目的だ。
テントを張るのをどこにするかでもめた。女性のサリとバネッサは、誘拐やカージャックを懸念している。活動現場に近いエバンスの家族の家の庭にキャンプするか、現場から45分車で離れた、安全な住宅地にキャンプするかで、意見が二つに分かれた。
後者は、住宅地と行き来する間の安全が確保できるのか懸念される。私は、24時間ガードを雇う条件でエバンスの家でいいと思ったが、バネッサは全員が45分離れた住宅地にキャンプするべきと言い張った。
そうこうするうちに、住宅地の庭を貸してくれるといっていた一家からメールがJimに届き、庭を提供する代わりに、家族をJimの孤児院で雇ってくれと申し込んできた。そういうことだったのか!ということで、住宅地にキャンプする案は突然消えた。