タイムズ・スクエアの不審車両騒ぎ

2009年12月30日(水)

タイムズ・スクエア近くに取材に行った。ところがスクエアの手前の6th Avenueで、警察と消防が一帯を封鎖し、近寄れない。「何があったか」と聞くと、「爆弾だよ、爆弾」という返事。

(封鎖場所と消防隊員。なぜか?ストレッチャーまで出ている)
これはマンハッタンではよくあることで、不審な荷物やカバンが放置されていると、すぐに通りや地下鉄駅が封鎖される。普通なら、爆発物処理班が「タダのゴミだった」と確認して、封鎖が解かれるまで待つのだが、タイムズ・スクエアとなると、話は別だ。911の後、マンハッタンの次の攻撃目標とよくいわれるのは、ニューヨーク証券取引所、タイムズ・スクエア、国連本部など。
しかも、タイムズ・スクエアは、翌日の大晦日、数百万人が集まって新年を迎える野外イベントが予定されている。さらに、クリスマスの日、デトロイトで航空機爆破未遂事件があった直後だ。
迷ったが、とにかくもう少し粘ろうと思い、タイムズ・スクエアが見える通りまで出た。相変わらず、英語がよく分からない外国人観光客に、警察が「爆弾、爆弾、避難、避難!」と人々を蹴散らしていた。聞くと不審車両が、ワンブロック先に止められていて、調査中という。
ちょっと背中が寒くなり、どうしようか、と思った途端に、警察官が一斉にバリケードを持ち上げて、封鎖を解き始めた。何もみつからなかったのだ。
急いで、バリケード前にいた群衆の先頭に走っていって、誰もいないタイムズ・スクエアを撮った。


(人が入り始めているところ。映画のシーンみたいだ)

きょうのオバマ  ↓

25日からハワイで休暇。零下の寒さに耐えているニューヨーカーには、うらやましい話だ。
デトロイトで25日起きたノースウエスト航空機爆破未遂事件の後、オバマ大統領は26,27日の週末2日間、公式な会見を開かなかった。これに対し、ブッシュ政権のチェイニー副大統領ら保守派が猛烈な攻撃をしている。これにホワイトハウスが反論。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200912310013.html(CNNジャパン。チェイニーらの攻撃)
http://www.whitehouse.gov/blog/2009/12/30/same-old-washington-blame-gameホワイトハウスからの反論)