医療保険制度改革法案、上院可決

2009年12月24日(木)

きょうのオバマ  ↓

朝7時5分から、上院で医療保険制度改革法案の投票が始まった。午前11時半にオバマからメールが来た。
「ケイコ、クリスマス・イブの日だが、このエキサイティングなニュースを分かち合いたい。上院が医療保険制度改革法案を可決した」
これで終わりではなく、1月以降、両院協議会が開かれて、法案のすりあわせをする。上院と下院で可決した法案の内容が異なるからだ。すり合わせをした法案について、再度両院で投票を行い、大統領がサインして成立となる。
上院の案は、目玉だった「公的保険制度」が削られ、批判が多かったが、ニューヨーク・タイムズの本記は成立を評価、前向きなものだった。
http://www.nytimes.com/2009/12/25/health/policy/25health.html(タイムズ)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/graphic/2009/12/24/GR2009122403255.html?hpid=topnews(ワシントン・ポスト。法案の内容)
ポストによると、2019年までに5400万人が無保険者になるが、3900万人が法案によって保険を得られるようになる見通し。
1965年のメディケアの成立から、初の大きな改革で、オバマのメールの標題は「歴史的な瞬間」となっていた。本当に運のいい人だ。
オバマの演説によると、セオドア・ルーズベルト大統領が1912年から改革をしようとしており、1世紀をかけて改革成ったという。(今読んでいる坂の上の雲のころだ)
http://politics.nytimes.com/congress/votes/111/senate/1/396(タイムズ。どの州の上院議員がどちらに投票したか分かるグラフィックス)
共和党で元メジャーリーグのピッチャー、ジム・バニング議員が投票を欠席した。「家族との約束」が理由だが、クリスマス・イブの朝なら、誰でも家族との約束がある。92歳のロバート・バード議員(民主党)も欠席しなかったのに、とタイムズは批判記事を載せている。