ホワイトハウスのクリスマス

2009年12月23日(火)

きょうのミシェル  ↓

関西のFM cocoloに出演し、ホワイトハウスのクリスマスのことを話した。ネタ元はニューヨーク・タイムズ
http://www.nytimes.com/2009/12/18/us/politics/18entertain.html
ホワイトハウスの飾りつけは、ファースト・レディの担当で、内装の紹介をするテレビ番組までができる。
今年は、不況で、飾り付けはやや派手さを抑えたという報道。環境に配慮して、人工の雪、サンタクローズの人形は全面廃止。
とはいえ、ホワイトハウスはこの1カ月の間に、17のパーティ、11のオープン・ハウスを催す。議員や外交官、メディア、支持者、兵士などを招待。このために、「ダウンサイズ」といっても、クリスマス・ツリー27本、クリスマス・リース129個、200キログラムのジンジャー・ブレッド、48000個のお菓子を用意した。大統領一家の犬、ボーがマジパンになって飾られているホワイト・チョコのホワイトハウスは、製作に1カ月かかっている。
http://www.dailymail.co.uk/news/worldnews/article-1232765/Im-dreaming-White-House-Christmas-Michelle-Obama-shows-spectacular-decorations.htmlホワイトハウス内の飾りつけ写真がたくさん)
オバマ流は、パーティにも。大統領夫妻は、人と交わって気軽に話をするのが好きなので、パーティの前半に入口に立って、ゲスト一人ひとりを迎えるレセプションをやめた。ただこれは、大統領と一生に一度でも握手したい人がたくさんいるため、失望している人が多いという。
そんな中、フォックステレビのタカ派司会、ビル・オライリーが、ニューヨーク・ポストに「ホワイトハウスのクリスマス」というコラムを書いた。
彼は、メディアを対象にしたパーティに招待され、ミシェル夫人と初めて話をした。曰く、
「びっくりするほど美しい人だった。頭がよく、強く、めったにいない女性だ。ホワイトハウスに招待されて、本当にありがたかった。大統領に感謝したい」とほめたたえていて、大統領夫妻の「会話」作戦は、功を奏している部分もありそうだ。

2009年12月19日(土)
ニューヨークは大雪。友人の家でクリスマスパーティがあり、出席者が少ないと気の毒と思って向かったが、約30人が集まっていた。だけでなく、雪が積もると、ゲストのほとんどが吹雪の中、近くの公園に雪遊びに出かけていった。米国人のタフさに驚く。夜中に帰宅した時は20センチほどの積雪。大きな証券会社が入っているビルでは、すでに数人の従業員が雪かきを始めていた。

(近所の証券会社ビルは、雪かき道具が万全)

(スリップしたバス、珍しい光景)

2009年12月20日(日)
朝起きると雪はやみ快晴。午前9時からブルームバーグ市長が記者会見。配慮がゆきとどいた内容だ。
「清掃局2500人態勢で、学校と教会を中心に雪かきをします。雪かき車は1000台あるし、(雪を溶かす)塩も25000トン用意している。ブロードウェイも美術館も通常通り開館する。買い物にも出かけて、ぜひ市の経済に貢献してほしい。清掃局は雪かきに専念するので、火曜日までごみの収集はない。月曜日は学校があるので注意を。最後に家の前の雪かきをしましょう。転んだ人に訴訟を起こされたら嫌でしょう」
ということで、昼ごろ外出すると、歩道と車道はほぼ雪かきが終わっていて、汚い雪が歩道と車道の間に積もっているだけという状態だった。


2009年12月21日(月)
ワシントンに出かけた。11時半発の電車は、朝からの雪によるのろのろ運転で、2時間半遅れて出発。
ワシントンは、雪かきが全くされてない状態に驚く。ユニオン駅の駅前ですら、道路はほとんどぐちゃぐちゃの雪だらけ。雪に埋もれて立ち往生した車も駐車されたまま。
ホテルは、デュポン・サークル北側にある大使館街。ここも、家の前の雪かきをするという習慣がないらしく、歩道は人が歩いて雪が平たくなったところがあるだけ。つまり、積もったままの状態だ。
おそらく、ニューヨークと違って、大雪の対策がないのだろう。


2009年12月22日(火)
ワシントンのナショナル・ジオグラフィックミュージアムで展示されている秦の始皇帝兵馬俑を見に行く。
兵士と馬がどれ一つとして、同じ顔がないというのは、どういう作り方をしたのか、と思っていたが、何のことはない、一体一体「手作り」だったからだ。職人が税金代わりに、ボランティアで作っていた。



2009年12月23日(水)
雪に続いて寒波の影響が続く。鉄道会社Amtrakは、電力のトラブルでダイヤが混乱。3時25分発のニューヨーク行きは理由もなくキャンセルに。4時の特急にアップグレードされたものの、デラウェア州ウィルミントン付近で、前方の電線が凍って、先発の1台がトンネルの中、もう1台は電力が切れたまま立ち往生という知らせが入ってきた。「前方の電車の人たちは、暗く寒い中で救出を待っています。そちらに向かうので、座ってない席の荷物はみなどけてください」というアナウンス。車両間に橋を渡して、乗客を移動させて、ニューヨークに向かった。
ちなみに、ウィルミントンは、ジョー・バイデン副大統領の地元だ。彼はワシントンに家を構えず、Amtrakで毎日ワシントンに出勤していたので、「アムトラック・ジョー」と呼ばれ、鉄道職員に人気だった。副大統領に就任することが決まってからも、古株の車掌が「ジョーちゃん、ジョーや、こっちの席がいいよ、おいでおいで」などと話しかけていたので、SPが驚いていたそうだ。
ワシントンを出てから、止まったり、救出作戦をしたりで、3時間のところ5時間半かかってニューヨークに到着。