オバマとカダフィ、カダフィ勝ち

2009年9月23日(水)

国連総会で、オバマ大統領が演説。38分と持ち時間15分を大幅に超えたが、邦人国連職員からの速報メールによると、演説中に11回も拍手が起きた。これは異例という。Era of engagementとして、ブッシュ時代と異なり、米国が積極的に世界(国連)と関わりあっていくことを強調。
http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Remarks-by-the-President-to-the-United-Nations-General-Assembly/
〔演説全文〕
いずれにせよ、歴史的な演説で、国連総会デビューを果たした、というマスコミの評価だった。
ところが!!翌24日のニューヨーク・タイムズはじめ、各紙のトップ写真は、同じく総会デビューを果たしたリビアの最高指導者、カダフィ大佐だった。
国連憲章を破ろうとして、破れず、後ろに放り投げたり、安保理を「テロ理事会」としたり、持ち時間を超えて1時間40分。
昨年は、イランのアフマディネジャド大統領のむちゃくちゃなスピーチが話題になった。
国連総会は、こうした普段素顔を見られない、独裁者たちの生の声を、しかも持ち時間を超えても打ち切られることなく、聞くことができる貴重なチャンスだ。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/gallery/2009/09/23/GA2009092303323.html?wpisrc=newsletter&wpisrc=newsletter(ワシントン・ポストのスライド・ショー → 2枚目が鳩山首相、メモを取るカダフィ大佐、ノーネクタイのアフマディネジャド大統領、など面白い)

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/23/AR2009092300796.html(ワシントン・ポスト記事。オバマは、米国が国連に返り咲いたのを強調しただけでなく、アメリカがすべての問題を解決できるわけではない、と各国のコミットメントを求めた)