プライベート・バンカー

2009年9月18日(金)

JPモルガン・チェースに口座を開きに行った。西海岸にも支店が多いため、かねてから口座を持ちたかった。円高になったため、家にあった日本円をかき集めて、近所の支店に行った。
「日本円を両替した上で、口座を開けるか」と聞くと、受付のおじさんは「うーん」。金額は大したものではなかったため、「口座を開ければ、ほかの銀行の当座預金をこちらに移したい」ともう一押し。おじさんは突然活気付いて、「僕はマイケル。ようこそチェースに。すぐにプライベート・バンカーを見つけるから、待っててね」
マイケルに案内されて、ロシアからの移民でプライベート・バンカーのマークのブースに。親身に相談にのってくれて、ほかの銀行では取られている口座維持料金がかからないコースを選び、しかも、年会費もいらないデビット・クレジットカードを持たせてくれることになり、といたれりつくせり。
しかも、1カ月後には感謝の気持ちとして100ドルのクーポンをくれるという。カードの担当もやってきて、最後はまたマイケルが迎えに来て、支店を出た。
今まで口座を持っていた銀行では、プライベート・バンカーを知らなかったので、何のサービスの向上もないまま、数年が過ぎてしまった。日本では、窓口係がいわばプライベート・バンカーの権限を持っていて、残高などをみて「今、こんなキャンペーンをやっています」などと勧めてくれるのだが、やはり銀行の文化も異なる。
いずれにせよ、自分のほうから行動しなければ、何も起こらないことがよく分かった。