ジュード・ロウ、ベトナム帰還兵、NY発見

2009年9月7日(月)

週末の新聞から。
http://www.nytimes.com/2009/09/06/theater/06lyal.html
何かとタブロイド紙ネタしかなかった英国人俳優ジュード・ロウが、デンマークで「ハムレット」の舞台に立っていて、好評。ブロードウェイにも来るらしい。ローレンス・オリビエなど名優の舞台が伝説になっているし、全幕の4割がハムレットの台詞という大舞台。だが、ジュード・ロウはもともと舞台の出身で、ハムレットに新解釈を加え(台詞のほとんどは、ハムレットの頭の中に浮かぶことという解釈で、独白のようにはしない)、タイムズの記者は結構気に入ったようだ。
http://www.nytimes.com/slideshow/2009/06/11/theater/20090611_HAMLET_SLIDESHOW_index.html(舞台のスライドショー)

http://www.nytimes.com/2009/09/06/fashion/06generationb.htmlベトナムのダメージ、40年後も」
ベトナム帰還兵のPTSDの話。なぜかファッションセクションだが、データがよくまとまっていた。2008年に退役軍人病院でPTSDの治療を受けた人数は約44万3000人。うち59.2%がベトナム・ベテラン。21.5%がイラクアフガニスタン湾岸戦争のベテラン。1988年の調べでは、ベトナムに行った324万人のうち、50万人がPTSDで、約100万人がその兆候あり。1970年代にPTSDという観念がなかったために、いまだに治療を受けていない人もたくさんいるし、イラク、アフガンのベテランでも、戦場に行った後に暴力的になるのは半ば当たり前と思われていて、PTSDだと気が付かない例が多い。

http://www.nytimes.com/2009/09/06/weekinreview/06goodman.html
日本の政権交代の話。アメリカは失敗を恐れずリスクをとる文化、日本は失敗を恥じる文化、とされてきたが、衆院選で日本人は、国の操舵に失敗した政権にノーと言った。しかし、選んだ将来は漠然としている、というややお決まりのオピニオン。

http://www.nypost.com/p/news/opinion/books/years_of_manhattan_a35hqdDb2KcsriueCcO9TJ「マンハッタンの400年」
西インド会社に派遣されて中国大陸を探していたヘンリー・ハドソンが、マンハッタンを発見した日が、1609年9月12日ということで、400周年のイベントが開かれている。ニューヨーク・ポストは10ページ使って、マンハッタンの400年を振り返った。教科書のように歴史がよく分かる記事。
マンハッタンに限っては、新教徒の夢の地としてではなく、最初から毛皮の取引、つまりお金儲けのための植民で、今のマンハッタンの商業、金融の在り様は、なるべくしてなった、ということが分かる。