総選挙が米新聞のトップ記事に

2009年8月31日(月)

日本のニュースが、米新聞の一面トップというのを、この6年間あまりで初めて見た。総選挙で民主党が圧勝のニュース。
ウォールストリート・ジャーナルは一面トップ。ニューヨーク・タイムズは右肩のトップ。両紙ともに、民主党選挙事務所で、当選者の名前に花をつけている写真付き。日本のニュースで、こんな大きな扱いは、普通ではあり得ない。
http://www.nytimes.com/2009/08/31/world/asia/31japan.html?bl&ex=1251864000&en=6beb5bb840527bb7&ei=5087%0A
日本のニュースの扱いはいつも極めて小さい。政権交代があってもほとんど短い記事で、中面。阿部首相の初訪米は、ニューヨーク・タイムズは一行も報じなかった。
いつも、日本の関係者から、日本で何かあると「米国でどう報じられていますか?」と尋ねられるが、はっきりいって、いつも皆無でコメントに困る。通信社が配信したニュースはあるが、通信社が記事を書くのははっきりいって当たり前。で、主要新聞やテレビ局が限られた紙面やニュース枠で伝えるかどうか、だが、いつもどこも報じない。

が、今回は違った。

(中東のニュース専門局アルジャジーラテレビの報道)
http://jp.reuters.com/news/video?videoId=110523&videoChannel=2604
日本語がぺらぺらのロイターのリンダ・シーグ政治社会部長の視点。民主党の圧勝は、1955年の自民党結党以来初めての「有権者が選択した」本格的な政権交代だと語った。また、今後注目する変化の一つとして、民主党が訴えてきた官僚との関係がどう変わるかを挙げ、民主党の課題としては足元の景気がどうなるか、また党が掲げたマニフェストを守れるかという点で来年度の予算編成作業が非常に大事だと述べた。

ニューヨーク・タイムズ有権者の声。
「機能しなかった政党を追い出すための一票です」
「今のままだったら、日本はよくなりません。新しい政府が必要なんです」

ロイターの我謝京子さんとランチ。
オバマ効果ってあるんじゃないか」と話した。
民主党が何をしてくれるかいまだに不透明だが、とにかく有権者が流れを変えることができる、とオバマ選挙をみて思った人が浮動票で、民主党を勝利させたのではないか。