消えたCNN

2009年8月28日(金)

CNNをみようとして、10チャンネルに合わせたら、FOXが出てきた。あせって、チェンネルをまわすが、CNNが出てこない。何と78チャンネルに移動させられていた。

2週間ほど日中外で仕事をしていて、夜はプライムタイムの番組を観るので、CNNをチェックしていなかった。
ケーブル会社はタイム・ワーナーで、CNNの親会社なのにこの待遇、CNNの不振がこれほどとは。
http://www.nydailynews.com/entertainment/tv/2009/08/19/2009-08-19_cnn_cartoon_network.html(チャンネル移動の背景を書いたデイリー・ニューズ記事)

デイリー・ニューズによると、ケーブルの早い番号のチャンネルを得るために、ネットワーク局や人気ケーブル局は、400万ドル(4億円)も、タイムに支払っている。なんと言っても、一桁のチャンネルの視聴が多いからだ。
タイムが今回、新しい「デジタル・パッケージ」というサービスを始めるにあたり、各局と交渉して、CNNは400万ドル払うのを拒否→78chに。
ABC、CBS、NBC、FOXなどネットワーク局は意地でも4億円は払う。
CNN同様、遅いchに移ったのは、カートゥーン、TruTV、キッズ・ディスカバリー
繰り上がったのは、Oxygenというリアリティーショー・チャンネル。 'Dance Your Ass Off'という、太った人のダンス番組を放送していて人気急上昇中。

CNNの競争相手のニュース・チャンネルは、MSNBCが16chから13chに繰り上げ。CNBCは15chのまま。FOXNewsが45chのまま。
ニュースチャンネルの視聴率順位は、FOXNews、CNN、MSNBCの順。しかし、CNNは、「中立報道」を標榜しているため、視聴率が伸び悩んできた。去年の大統領選から急速にリベラル色を強めたMSNBCが、最近はCNNの座にとってかわるようになった。保守色強いFOXは、ブッシュ政権時代からダントツのトップだ。
中立のCNNが4億円払えずに、テレビでの存在感が薄れていくのは、空恐ろしい。
タイムズスクエアで警備にあたる危険物探知犬)