夏休み返上のオバマと議員

2009年8月17日(日)

週末のオバマ ↓

8日から連邦議会は休会。しかし、オバマも議員も、医療保険改革をめぐるタウンミーティングで、駆け回っている。
オバマは、週末だというのに、金曜日にモンタナ州、土曜日にコロラド州に行きタウンミーティング。日曜日はさすがに娘を連れて、グランドキャニオンに観光。

医療保険改革には賛否両論、テレビCMもさかんで、ニューヨーク・タイムズによると、過去6カ月間で5700万ドルつぎこまれた。改革派オバマをサポートするCMには2400万ドル、反対派は900万ドル、オバマ支持とはいわずに改革が必要と訴えるCMは2400万ドル。
http://www.nytimes.com/2009/08/16/health/policy/16ads.html

医療保険改革をめぐっては、オバマ民主党の案=4700万人の無保険者をなくすために、増税して公的保険制度を創設する=に対して、共和党は、公的保険は民間保険業界を圧迫するとしていて、強硬に反対。民主、共和両党の議員は、夏休みを返上して、タウンミーティングを開いて、有権者に理解を求めようとしている。

オバマは、コロラド州で「米国では誰一人として病気にかかったために破産すべきではない」と言った。

医療保険改革には、1兆ドル近いコストがかかると言われている。
オバマは、年収が25万ドル未満の被保険者に対しては、この財源確保のための増税をしない方針としている。

オバマは、これで財政赤字が膨らむという批判に対し、財政赤字の解消には医療保険改革が必要としている。全米の医療コストが、改革とは関係なく、膨張しているからだ。

「政府の大規模な支出に嫌気がさして、次世代に目を向けたいと願うならば、誰よりも医療保険改革を望むべきだ」と言う。