感動の最高裁判事誕生

2009年8月8日(土)

オバマ大統領に最高裁判事に指名されていたソニア・ソトマイヨールさんが、6日、上院で賛成68反対31で、正式に最高裁判事に承認された。
そこで、土曜日なのに、連邦最高裁内で宣誓を行った。
宣誓リード役は、オバマの大統領就任宣誓でとちってしまったロバーツ最高裁長官。今日は宣誓文が長いので、メモを持っていた。ソトマイヨールさんは、必死の表情で宣誓を繰り返した。ヒスパニックで初、女性で3人目の判事。とても感動的だった。

宣誓の聖書を持っていたのは、女手一つでソトマイヨールさんを育てた母親のセリーナさん。「喜びで顔が輝く」というのはまさに、このことだ。
宣誓が終わった途端の彼女の顔は、20歳ぐらい若返って輝いてみえた。
プエルトリコから移民して、ブロンクス市営住宅に住み、9歳で父親をなくした人が、一国の最高裁の判事に上り詰める、という、「生きたドラマ」以外の何ものでもない。
最高裁判事宣誓が、テレビで中継されるのは初めて。このわずか1分半の中継を、ヒスパニック・ハーレムでは、みながレストランに集まってお祭りムードで見守った。