最高裁への道

2009年7月14日(火)

13日から、オバマ大統領が連邦最高裁判事に指名したソニア・ソトマイヨールさんの上院公聴会が始まった。連日午前10時から午後5時まで。先週マイケル・ジャクソン一色だったニュース・チャンネルは、終日公聴会を生中継していて様変わりだ。

彼女がブロンクス出身のため、ニューヨークのローカルニュース専門「NY1」も公聴会を生中継。ワシントンには就任に賛成・反対の運動家が集まり、13日の公聴会では4人の逮捕者が出た。
彼女は女性で、マイノリティのヒスパニック出身とあって、リベラル色が強い。共和党議員からは「あんたの就任同意には共和党員は一票も入れない」という厳しい言葉。
上院の多数派は民主党だから、就任が認められるのは間違いない。が、共和党公聴会で厳しい追及をすれば、オバマ大統領が次に判事を指名する際に慎重になって、リベラル色の薄い人物を選ぶ可能性がある。出来レースとはいえ、真剣だ。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/07/12/AR2009071202338.html?wpisrc=newsletter&wpisrc=newsletter(ちょっと長いが、公聴会での議員の質問が有権者に及ぼす影響、オバマ政権に及ぼす影響などよく分かる記事)
共和党議員は、彼女の「賢いラテン女性」発言に矛先を向けるほど、ヒスパニックの票を失う。しかし、妊娠中絶、銃の保持の権利などについて、リベラル色の強い発言を引き出せば、保守地盤を活気付けることにもなる。