ベジタリアンと闘う

7月11日(土)

親友ショーナがガーデン・パーティを開く。私はバーベキュー担当だ。
アメリカでは男の仕事だが、彼女のパーティではなぜか、火をおこしたり、野菜や肉をちゃんと焼ける男友達がいつもいない。
今日も、イタリア通信社の記者マテオが、火をおこすことができず、困っている。そこで、私の出番だ。
しかし、今日は、さらなる敵がいた。ベジタリアンだ。しかも厳格なveganとよばれる女性たち。
トウモロコシと鶏肉をきれいに盛ったお皿をイタリア人カメラマンに運ばせたら、手付かずで戻ってきた。
「肉と一緒に盛った野菜は食べられない」
マテオが何かイタリア語でののしった。このとき、グリルは肉を食べたいお客のために、鶏肉とソーセージがひしめいていた。鶏肉の汁をたっぷり吸った網の上で野菜を焼いても、もう食べる人がいない。
veganはもう無視しよう」とマテオ。
「いえ、野菜は銀紙ホイルの上で焼きましょう」と自分。
「!!!」
これで、多数派の肉を食べたいお客からは尊敬を集めた。