ロシアはオバマに熱狂せず

7月10日(金)

今週のオバマ  ↓

6日、メドベージェフ・ロシア大統領と、戦略核弾頭削減で合意。
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7日、プーチン首相と2時間朝食。メドベージェフ大統領とは「米ロ協調」を演出したが・・・。
先週オバマは、プーチンのことを「片足をまだ旧態依然とした世界に突っ込んでいる」と批評。会談後もFOXに対し、「プーチンはタフで、賢く、抜け目なく、無感情で、プラグマティック」とコメントしたところをみると、会談が実のあるものだったか、米メディアは疑問符のよう。課題は残る。
http://www.nytimes.com/2009/07/08/world/europe/08prexy.html?_r=1&scp=1&sq=obama%20resets%20ties%20to%20russia&st=cse(ニューヨーク・タイムズ)
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ニュー・エコノミック・スクールで講演。
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5hEgzmDPlmhHVfmc1U9rZXLmsQiuwD999J9Q00(スピーチのスクリプト
ニューヨーク・タイムズによると、ほかの国と違って、学生や聴衆の熱狂的な歓迎はなく、ロシア国内のテレビの生中継も一つもなし。オバマのスター性は発揮できず、ホワイトハウス・スタッフはかなり驚き、落胆した。
ほかの国では大人気のミシェル夫人も、マスコミが熱狂することはなかった。
http://voices.washingtonpost.com/postpartisan/2009/07/in_russia_obamas_limited_reach.html?hpid=opinionsbox1ワシントン・ポスト
生中継がなかったのは、いまだにクレムリンがリベラルな情報を管理しているとの見方。
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8日〜 イタリア・ラクイラでG8
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10日、法王のベネディクト16世と初めて会見。カトリックの総本山に行くことは、国内で妊娠中絶や同性愛者の結婚に反対する保守派などにとっては勝利。ついでに、法王は、カトリックが反対する胚(はい)性幹細胞の研究についてのリポートをオバマに手渡し、これについても保守派の「拍手」が聞こえてきそうだ。
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11日、アフリカ西部のガーナ首都アクラを訪問。大統領になって初めてのアフリカ訪問。
http://www.nytimes.com/2009/07/12/world/africa/12prexy.html?scp=1&sq=obama%20urges%20africa%20to%20fight%20corruption&st=cse
アフリカは、飢餓や紛争が絶えないことをアピールするばかりでなく、「汚職」を払拭するべきだ、と訴える。2006年に上院議員として、ケニアを訪れたときも同じことを訴えている。