人気の最高裁・議事堂ツアー

2009年7月2日(木)

ワシントンに日帰り「勝手出張」。
連邦最高裁の見学をするためだ。

学校も夏休みに入り、半ズボンに子供連れのアメリカ人で、最高裁もごった返す。
30分ごとに開かれるツアーに参加し、法廷に入った。
一回100人ぐらい参加。地下にはシアター、おみやげ屋、カフェもあり、日本の最高裁に比べたら、警備が心配になるほど「開かれている」。
みなわくわく、にこにこして、法廷に入る。このにぎやかさは何だろう。

法廷でのレクチャーは実に分かりやすい!
最高裁の仕事は何ですか」
→ 国民がこの法律はおかしい、と訴えた場合、憲法に則しているか判断する。
「判事は、毎日一体何をしているのでしょう」
→ 年に1万件くる申し立てから審理に持ち込む約70件を選ぶ。5,6月に判決。
最高裁にかかるケースはどうやって選ばれるのでしょう」
→ 週に一回の判事会議で審議される。
最高裁の口頭弁論はどういう形式で開かれるのでしょう」
→ 代理弁護士の主張が15分ずつ。あと1時間が判事からの質問で計90分。
「判決(意見)はどう決まるのでしょう」
→ 判事9人だけの会議で是非を投票する(判事以外は入れないので、コーヒーやお弁当は、一番年下の判事が部屋に運ぶ)。
最高裁判事になる資格は何でしょう」
→ 1、大統領が指名すること、2、議会が承認することで、ほかには資格なし。


この後、正面にある連邦議会議事堂(Capitol Hill)も見学。

入場するのに45分待つ。その後、映画+大急ぎのガイド付きツアーで計30分。
ウェブサイトによると、今年は5月14日までに100万人が訪れ、前年同期の46万7800人の2倍以上。これもオバマ効果?
一回に入れるのは、シアターの規模からみて350人ぐらい。それを数十人単位のグループに分けて、ベルトコンベア式にツアーに投入される。

ナンシー・ペロシ下院院内総務の部屋。「ペロシの部屋よー」「オー」などとアメリカ人は興奮している。

オバマが就任式の西バルコニーに下った階段。これもみな興奮。


帰りは格安チャイナタウン・バスが、勝手にフィラデルフィアに寄ったため、5時間もかかった。
往復35ドル。Amtrakという特急だと、通勤時間帯で往復200ドルはするから安いけど、アナウンスぐらいしてほしい。
午前1時過ぎ、マンハッタンに着いて、市内バスに乗るとお客は私一人。
「急行だけど、あんたしかいないから、家の近くで止まるよ」
と運転手さん。これで、すっかり気分がよくなった。