韓国のプリマ

2009年6月20日

ラ・シルフィードを再び、アメリカン・バレエ・シアターで、友人夫妻と。
女性プリンシパルキューバ出身で、男性がアルゼンチン出身の組み合わせなので、おもしろそうだと思ってチケットを買ったが、女性が故障で、韓国出身のHee Seoという群舞(コールドバレエ)のダンサーが抜擢されて代役に。
先日はバルコニー(3階)だったので、細部が見えなかったが、今日はオーケストラ席(1階)で、大満足。
1幕で、シルフィードが、暖炉の中に逃げると、しゅっと上のほうに引き上げられて消えるところなどは、とてもバルコニーからは見えない。
ニューヨーク・タイムズで、「バグパイプの持ち方を知っている人がいないらしい」と批判された、結婚式の場面で、よく見ていると、やはり持ち方は変だった。
Hee Seoは、華奢で小柄で、細やかなダンサーだった。1幕はちょっとのっていなかったが、2幕でがらりと変わって、妖精になった。
http://www.abt.org/dancers/detail.asp?Dancer_ID=155
ウェブサイトでみると、かわいい人なのに、メイクで老けてみえるのは損している。バレエを習っていた友人によると、舞台メイクが上手になるまでかなり経験が必要だし、世界の大プリマはみな化粧上手だからこそ、舞台で別人になれるという。
しかし、最後は拍手喝采、ブラボーもあり、彼女のためにもよかった。群舞としての長い下積みと練習ののちに、頂点のプリマとして舞台に立てた人をみるというのは、なかなかスリルがあり、感動だった。