ストーンウォール

2009年6月19日

明日ロサンゼルスに発つトニが、残ったワインやオリーブ油、洗剤、洗濯室のプリペイドカードなどを持ってきた。

同性愛者の権利を主張する運動の発祥となったゲイバー、ストーンウォールが、夜9時からワシントン・スクエアで集会をするというので、カメラを持って向かった。

No Permit、つまり、集会の許可なしで開いて、言論の自由も主張するという知らせだったので、警察の催涙ガスに備えて、念のために濡れたタオルを持っていった。
ところが、10時を過ぎても、それらしき集会が始まらない。
警察官も二人しかいない。
コアのメンバーは、ストーンウォールから出発して、途中で警察に止められたかもしれないと思って、そちらの方向に歩いてみたが、混乱があったような形跡もなく、空振りで帰宅した。

ストーンウォールの反乱は、1969年6月28日で、警察の強制捜査が引き金。同性愛者が集まって初めて警察官に反抗し、暴動に発展。これが、同性愛者に対する差別を排除しようという運動につながった。今年はその40周年。
当時の同性愛者には警察によるハラスメントや社会的差別が続いていて、男性が女装しているだけで、暴行を受け、逮捕されていた。

ニューヨークでは現在、同性愛者の結婚を容認するという法案が州議会に出ていて、同性愛者のデモや集会が多い。
地下鉄や通りでも、急に同性愛者のカップルを見るようになった。
最近よく行くアメリカン・バレエ・シアターでも、男性同士のカップルが目立つ。幕間に10人ぐらい集まってワインを飲んでいたりする。以前は、同性愛者のカップルが一組でもシアターのロビーにいたら、ちょっと浮いた感じだっただろうが、なんとなく景色の一部になってきた。
彼らにとって、今年はまた、ストーンウォールのように、歴史的な年になるのだろうか。機運は高まっている。

きょうのオバマ ↓

ニューヨーク・タイムズとCBSの世論調査で、オバマの支持率は63%。
しかし、GM、クライスラーの救済については、支持が41%で、不支持が46%。
http://www.nytimes.com/2009/06/18/us/politics/18poll.html?_r=1&scp=1&sq=obama%20poll&st=cse