トップセールス

ニューヨーク日本商工会議所の新春討論会にて。「日本の若者が内向きなのは、どうしたらいいのか」というのが議題の一つで盛り上がった。年末からこの話題は、国内から海外に広がって、遠くニューヨークでも話し合われている。
一夜明けて、オバマ大統領がニューヨーク州のGEのタービン工場での演説をみて、「こういう明確な目標を与えてくれるリーダーがいたら、少しは違うのではないか」と思った。もちろん、それがすべてではないが。
オバマ氏は以下を強調し、工場の従業員から拍手喝采を浴びた。曰く、
「工場を見学したら、最先端の技術と最高の革新は、このアメリカで生み出されるということを再認識した」
「先日、中国の胡錦濤国家主席が来て、中国はどんどん輸出を進めると言っていた。それなら、アメリカも中国にどんどん最先端の製品を輸出して、経済をよみがえらせ、雇用を増やすんだ。一方向のトレードではないことを世界に知らしめる」
分かりやすい、と思った。具体案は何もないが、目標は明確だ。しかも、アメリカの製品を作っている従業員をいい気持ちにさせる。
大統領という職は、毎日がトップセールスマンだ。経済にとっても、政権にとっても。