ロシアレストラン

cako2010-12-20

友人のマークが、自分が作っているドキュメンタリー映画のファンドレイジング(資金集め)パーティを小さなギャラリーで開いた。ロシア人の子孫。大叔父さんは、カリフォルニア州でワイン作りを手がけて、フランスのコンテストで初めて優勝したカリフォルニア・ワインを生んだ—という話。
ギャラリーを出てから、タイムズスクエアにあるロシア料理レストランに。
ロシア人は、食事の前に誰かが演説をするそうで、マークがまず挨拶。それからレストランのオーナーのロマーノというマフィアのようなおじさんが来て、また挨拶。
広島から来ていたスティーブ・リーパー広島平和センター長が同席していて、自己紹介の際に「あなたは原爆のことを知っていますか?」とロマーノに尋ねた。
「インテリなら、この世界に生きていて、平和について考えない人間がいるだろうか?」とロマーノ。それから話が展開して、
「今、ペンタゴン国務省の文書を内部告発している人物がいると聞くが、今日はその人物に乾杯しようではないか」
内部告発サイト、ウィキリークスが、外交文書などの公表をしているニュースのことだ。
ロシアからの移民とあれば、こういう発言も実感がある。続いて、スティーブが「(ウィキリークスの創設者)ジュリアン・アサンジュに」とグラスを掲げた。
「ジュリアンに」
同席のロシア系アメリカ人10数人と、スティーブ(ウィスコンシン州生まれ)と、日本人一人が、こんなところで乾杯しているのを、時の人、アサンジュ氏は知らないだろう。