オバマ政権に大打撃か

2010年1月19日(火)

きょうのオバマ  ↓

19日投開票のマサチューセッツ州上院議員補欠選挙は、スコット・ブラウン共和党候補が当選し、民主党は、上院での安定多数(60)を失った。共和党は100議席のうち、41議席目を獲得。
マーサ・コークリー元州司法長官が継承しようとしたマサチューセッツ州のこの議席は、昨年没したテッド・ケネディが50年ちかく保持していた。つまり、同州は民主党金城湯池オバマ大統領が日曜日に応援に行ったのにもかかわらず、敗北した。もう彼の「神通力」が効かないことの表れだ。去年11月のバージニア州知事、ニュージャージー州知事選挙に次ぐ敗北。
上院民主党は、暫定議員がいて40議席を確保できている2週間内に、医療保険制度法案を可決しなければならない。2週間たつと、新たに当選したブラウンが就任してしまうからだ。医療保険制度改革がここまで来て、頓挫すれば、オバマ政権は、最大の内政課題を達成できなかったことになり、大打撃を受ける。時間との競争になってきた。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/01/19/AR2010011904883.html?wpisrc=nl_politics(ワシントン・ポスト解説、有権者の怒りの表れ)

19日、ニューヨーク商工会議所の新春討論会でご一緒したコロンビア大の日本通ジェラルド・カーティス教授はこう言っていた。
「大統領が民主党で、上院与党が民主党で、下院も民主党で、医療保険制度改革ができないなんて、こんな話あるのか。アメリカで最も尊敬されない職業は国会議員ですよ。日本と似てますね。米国憲法を作った人は、政権にガバナビリティを与えないように、三権分立にしたのね。日本は議員内閣制だから、もっといい。日本の民主党の方が思い切ったことできます。米国民は、政治をもう信用してない」