ピッツバーグのテント村、デモ

2009年9月20日(日)

午前8時過ぎ、ピッツバーグダウンタウンから約1キロ離れた「ブラック・タウン」(黒人街)に到着。教会横の空き地にテントを張って、G20が終わるまで全米から駆けつけた人が寝泊りして、Bailout People, Not the Banks(銀行じゃなくて、失業者・ホームレスを救済せよ)と訴える行動を繰り返す。

(テント村の様子)
バスから降りると、10時半まで、横断幕をポールにくくりつけたり、プラカードを木材に取り付ける作業。木材のささくれが手に刺さらないように、ガムテープを巻きつける仕事まであり、「品質管理係」(?)が仕上がりを点検して、デモ前に配る場所まで運ぶ。
10時半から「失業問題」と「住宅問題」の二つのプログラムで議論。
この間、デトロイトクリーブランド、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントンなどから続々と、デモ参加者が到着。
気温は30度近くまで上がり、テント村の熱気も上がる。

(ニューヨークから一緒にいった7歳のジョシュア)
1時半から各地からのオーガナイザーがピックアップトラックの上から演説し、2時半にダウンタウンに向けてデモがスタート。
約1キロ歩いて、別の教会前でまた集会。

(黒人教会の前で、デモを見る人たち。映画から出てきたようなレトロな服装)
午後4時過ぎに終わり、テント村に戻って、教会で食事。午後5時過ぎにニューヨークに出発、という予定・・・だった。
しかし、ニューヨークからのバス運転手が仮眠前にホテルで取った朝食で食中毒にかかって、出発できるか分からなくなった。食中毒と診断される前に、かかりつけの医者はニューヨークにいるため、よそ者を診てくれる医者がなかなか見つからなかった、と、医療保険制度改革ではないが、笑えない事態となった。
結局、6時ごろ医者のOKが出て、7時にピッツバーグを出発。しかし、GPSのナビゲーションシステムが全く機能していないことが分かり(運転手は山がちの地形のせいだと文句を言っていた)、急坂のヘアピンカーブでUターンするなどの「冒険」の後、やっと高速に入った。
その後、事故渋滞もあり、ニューヨークに着いたのは、午前4時。6時間半の予定が9時間のドライブ。帰りの道中のエンタテインメントは、ベトナム戦争ドキュメンタリー映画だった。。。