1億円集めたウィルソン下院議員

2009年9月15日(火)

大統領演説中に「うそつけ!」と叫んだジョー・ウィルソン下院議員の話題が盛り上がっている。

(ウィルソン議員が野次った瞬間のオバマの映像。ペロシ院内総務がさっと顔色を変えて、バイデン副大統領が何度も首を振った。オバマは落ち着いて「それは違う」と答えている)

ニューヨーク・タイムズ日曜版で、超リベラル・コラムニスト、モウリーン・ダウドが、ウィルソン議員の行為は「人種差別主義」「ウィルソンは、頭のいい、色の黒い大統領にお説教などされたくなかったのだ」と書いて、日曜日のテレビが散々引用し、段々盛り上がってしまった。確かに彼女は、誰もがそう思っていたことをはっきり指摘してしまった。
http://www.nytimes.com/2009/09/13/opinion/13dowd.html?bl&ex=1252987200&en=294d3085ac11979c&ei=5087%0A
それに続いて、カーター元大統領が「多くの人が、ブラック・マン、アフリカ系アメリカ人に国を率いてほしくないと思っている。私は(保守的な)南部に住んでいるから感じる」とコメント。黒人であるオバマ大統領に対する人種差別の感情が根強いことに言及し、「忌まわしい、非常に心配だ」と語った。

(カーター元大統領の発言)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200909160029.html(CNNジャパン)

テレビを見ていたら、渦中のウィルソン議員は、「うそつけ!」と叫んだ直後に100万ドル(約1億円)の寄付金を集めた!不況なのに、「よくやった!」と寄付した人たちがいるわけだ。
また、来年の選挙でウィルソン議員の対抗馬となる民主党のロブ・ミラー候補も、急速に100万ドル集めた。
こちらの有権者の関心の高さにはほんとうに驚かされる。
http://www.nationaljournal.com/njmagazine/pl_20090919_7286.php(寄付金について書いてあるブログ)