ほめる文化、書簡の文化

2009年8月22日(土)

友人ショーナ、ボストンから来た妹マーシャと、ダウンタウンを歩く一日。
午前11時、チャイナタウンの飲茶で集合。飲茶は正午前に行くに限る。種類が豊富に出ているからだ。午後1時を過ぎると、ネタが尽きてくる。3人で9皿食べて、23ドルと超お得。
→チャイナタウンの足マッサージ 15分で12ドル 足の疲れがとれて、軽くなる
→SOHOのFoot Lockerで、スポーツシューズ選び
→SOHOからブロードウェイを北上。Grace Churchが珍しくオープンで、ステンドグラスを見学
http://www.gracechurchnyc.org/toura.htm(ゴシック・リバイバルダウンタウンではめだつ教会)
→ユニオン・スクエアのファーマーズ・マーケット

Foot Lockerの店員はヒスパニックのカルロス。軽いウォーキングシューズをたずねると、私たちが選んだものはすべて「ノー、ノー」で、Reebock のEasyToneをもってきた。見た目は重そうだが、はくと足にぴったりして、軽く感じる。特殊な靴底で、太ももやヒップの筋肉に効く、というコンセプト。バスケットボールなど左右に動くスポーツ以外にはすべて対応。
http://www.reebok.com/US/#/womens?view=easyTone
あまりに履き心地がよいので、結局、3人とも買ってしまった。
店を出るとき、ショーナが、わざわざマネージャーを呼んで、こういった。
「カルロスはきちんと情報を与えてくれて、いい店員だったから、記録に残しておいてね」

アメリカは、従業員の対応がいい、というのをちゃんと伝える、とともに、悪いときは徹底的に文句も言う。レストランの場合は、チップの多寡にあらわれる。
昨年亡くなったショーナのお母さんは、郵便配達夫や近所の店員がいいと、マネージャーに手紙を送って、記録が残るようにしていた、という。手紙がたくさん来れば、待遇向上につながる場合もあるという。その話で、サービスに対して、手紙を書くということを学んだ。
以前行った動物病院の先生にも、「感謝している」と伝えたら、「院長にぜひ手紙を書いて欲しい」と頼まれて、手紙を書いた。
近所のスーパーで、農家から直送のキュウリがおいしかったので、スーパー経由で農家に手紙を送ったら、キュウリが送ってきた。

政治の世界でも、議員が議会の委員会や議長にあてて書く「書簡」は、重要な意味を持つ。メディアが報道するため、政策についての主張や論点が、「書簡」のあて先だけでなく、全米が知るところとなる。
現在は、間違いなくメールで届けられているし、メディアもオンラインで知るわけだが、「手紙」、「書簡」の文化は米国では、思いがけなく、重要だ。