宣誓文句を間違えた最高裁長官

2009年7月1日(水)

7月4日の独立記念日を前に、連邦最高裁の開廷期間が終わり、ワシントン・ポストがおもしろいグラフィックスを作った。
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/nation/interactives/2009/supremecourt/majorityvotes/
→ 多数派意見に投票した割合が、9人の判事で一人ずつ分かる
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/nation/interactives/2009/supremecourt/majorityvotes/
→ 多数派、少数派に意見が分かれた場合、誰と誰が最も意見があっているか、あるいはあっていないか。
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/nation/interactives/2009/supremecourt/majorityvotes/
→ ケースごとに多数派に投票した判事の顔と、多数派意見のスクリプト
なぜ、こんなに細かいデータを掲載するのか。それは、国民の生活に直接影響を及ぼす重要な判決が最高裁でなされるからだ。自然と、誰がどんな意見を持っているのか、知りたくなる。

最高裁長官のジョン・ロバーツ(54)は、オバマの大統領就任宣誓のガイド役だったが、憲法に記されている文言の語順を間違えてしまった。
その模様は、200万人が集まったナショナル・モールで、就任式を中継している大画面で見ていたが、今でも忘れない。
オバマは、「あれ、まいったな」という感じで、にやっとして一瞬目を伏せたが、間違った語順のとおり、文言を繰り返した。
その場では、語順が違うということは知らなかったので、なぜクライマックスの宣誓の席で、オバマがにやっとしたのか分からず、「今の何?」と、側の人に聞いたが、熱狂的な歓声が始まり、うやむやになってしまった。

ロバーツはなぜ間違えたのだろう、と今でも思う。宣誓は翌日、ホワイトハウス内でやり直しとなった。その席にメディアを入れなかったので、いきなり、ホワイトハウスとメディアの関係が険悪になった。なぜメディアに公開しなかったのだろう。今でも疑問だ。