150年の禁固刑

2009年6月29日(月)

NASDAQ会長だったバーニー・メイドフ被告(71)に、150年の禁固刑が下った。
数千人の投資家、慈善団体から60億ドル(6000億円)もの資金を、ねずみ講形式(Ponzi Schemeという)の詐欺で、騙し取った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090630-00000768-reu-bus_all
米国で2番目の証券取引所NASDAQの首脳まで務め、マンハッタンの億ションに住み、ハンプトンに広大なセカンド・ホームを持ち、夕方のキャビアとシャンペン、仕立てのよい服に囲まれた生活は、もう一生ない。

弁護側は、彼の高齢を理由に12年を主張。しかし、連邦地裁のデニー・チン判事は、「(150年に値する重罪だったという)シンボルは必要だ」とはねのけた。
法廷内は、被害者の歓声とすすり泣きに包まれたという。
12月に逮捕された前後にも、驚いたことに、妻と息子、友人に対し、ユダヤ教の祝日の贈り物として、150万ドル(1億5000万円)相当の贈答品を贈っていた。

お金持ち、成功した企業経営者の凋落、というのを米国では頻繁に目にする。マイケル・ジャクソンの異形と死も、成功し、お金があったが故の悲劇。お金は人を殺す、という例をこんなによくみるのに、その魔手にかかる人は後を絶たない。

以下はホワイトカラー企業犯罪の禁固刑年数(ニューヨーク・タイムズより)
ショーラム・ワイス(保険会社で横領、845年)
バーナード・エバース(ワールドコム会計詐欺、25年)
ジェフリー・スキリング(エンロン会計詐欺、24年3月)
サミュエル・イスラエル3世(バイユー詐欺、20年)
ウォルター・フォーブス(センダント詐欺、12年6月)
デニス・コズロウスキ(タイコ横領、8年3月から25年)

きょうのオバマ ↓

ホワイトハウスに、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスセクシュアル)の代表を昼食会に招いて、ストーウォールの反乱から40周年を記念した。
この昼食会が開かれることは、レズビアンの政治アンカー、レイチェル・マドウがMSNBCで先週、いちはやく報じていた。
オバマは、LGBTからの批判が高まっている。
1、 Don’t tell, don’t askという、軍隊で同性愛者であることを公表しない、というルールを廃止するといって、まだ廃止していない
2、 Defense of Marriage Actという、同性愛者の結婚を禁止している連邦法を廃止していない
http://www.nydailynews.com/news/politics/2009/06/29/2009-06-29_gayrights_advocate_complain_over_president_obamas_handling_of_samesex_marriage.html