大統領記者会見、昼ドラマの時間に

2009年6月23日(火)

オバマ大統領が就任後3回目の記者会見。
前回は、テレビのプライムタイムに開いて、テレビ局がCMを入れられず、損をするということで不興をかったので、今日はお昼から。
ブッシュ大統領ホワイトハウス庭のローズガーデンで開いていたが、オバマ氏になってから、記者会見室になった。
保守系のFOX Newsをみていたら、「外は蒸し暑いから冷房が効いた室内の方が、大統領のメイクもおちなくていい」とからかっていた。
以下、おもしろかったこと。

1、「喫煙」を認めた(!)
「95%は禁煙に成功している。でも、元の木阿弥になることだってある。毎日吸っているか、常に吸っているか、と聞かれればノーだ」
ということで、月一回ぐらい吸っている、という感じ。
前日に、タバコ規制法に署名した際の演説で、
「(元喫煙者として)禁煙することがこんなに辛いことになるとは思わなかった」
と発言し、「辛いことになる」というところに過去形を使わなかったため、定例記者会見で記者団から報道官に「まだ吸っているのでは」という質問が相次いでいた。

2、リベラル派ブロガーサイトのHuffington Post記者をまた指名
大統領記者会見で質問する記者の順番はあらかじめ決められているそうだが、オバマの最初の会見に続いて、再びHuffington Postが指名された。
「ハフィントン・ポストがいるはずだけど、質問ある?」
指名された記者は、前日にホワイトハウススタッフが突然、招待していて、臨時の記者証をつけていた。
会見室のホワイトハウス担当記者面々は「何者?」みたいな雰囲気に包まれ、エマニュエル首席補佐官は、してやったりと、にやっとしたらしい。この話をワシントン・ポストが書いている。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/23/AR2009062303262.html?nav%3Dhcmodule
イラン情勢に関する質問で、「どこの段階まで、(デモ鎮圧が)許されるのか?」と、いい質問だった。このため、テレビでもこの部分が使われていた。

3、プロンプターを使わなかった
選挙戦のときから、透明のプロンプターは強力な武器だったが、「依存しすぎ」とニューヨーク・タイムズなどが批判していた。
そのせいか、今日は手元のメモを見ながらの、ブッシュ方式。自然な感じでよかった。
記者会見以外の演説では、客席に目を配っているようにみえて、プロンプターの方がいいと思うが、記者相手では必要ない。

きょうのオバマ  ↓

記者会見ビデオに、アラビア語の同時通訳をつけて公開。もちろん、イラン情勢への言及が焦点だったからだ。
デモ弾圧に毅然とした態度をとっていないと批判されていたため、
「怒りを感じる。イラン市民には、集会と言論の自由がある」と強い表現。
http://www.whitehouse.gov/video/

きょうのミシェル ↓

アーノルド・シュワルツネガー(カリフォルニア州知事、共和党)の妻、マリア・シュライバー(TVキャスター、民主党)と一緒に、夏の社会貢献キャンペーンを発表。http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Remarks-by-the-First-Lady-at-a-United-We-Serve-Summer-Kick-Off-Activity-with-Maria-Shriver/