ビールで和解?

2009年7月30日(木)

テキサス州ダラスに飛んだ。
コンチネンタル航空は、毛布も食事も出ることをすっかり忘れていて、毛布と2食分のお弁当を持参してしまった。

きょうのオバマ  ↓

ホテルに夜着くと、オバマが、ゲイツハーバード大教授と、マサチューセッツ州ケンブリッジの白人警官、ジェイムズ・クロウリー巡査部長を招いて、「ビールの和解式」をやったことで、テレビが大騒ぎしていた。

映像を見て、ちょっと笑った。

オバマとバイデン副大統領は、上着を脱いでワイシャツ姿で、カジュアルを演出。おつまみのピーナツを食べているのはこの二人だけ。
教授と巡査部長の間には、やはり距離があるように思われる。

そもそも、逮捕をめぐる二人の主張はすごく隔たりがある。
教授  「IDを見せたのに、公務執行妨害になるように、(外の)ベランダに出されて逮捕された」
巡査部長  「IDを見せてもらって、身元確認の無線交信をしている間、自分の声が聞こえなくなるほど、怒鳴りつけられ、玄関扉を開いて、『私がアメリカに住む黒人だから逮捕するのか!』とわめき散らした」

クロウリー巡査部長は、ビア・パーティの後、記者会見し、飄々としていた。
質問「大統領は、この会合で何らかの役割を果たしましたか」
クロウリー「はい、ビールをおごってくれました」
質問「ビア・サミットの評価は」
クロウリー「生産的でした」
弁護士が仕込んだのかもしれないが。


報道によると、誰も謝らなかった。オバマが介入したのは正しかったのか。
ここまで、メディアの注目を浴びるというのは、「そこまでやるの」という感じがあるからだ。しかもこそっとやったのではない。メディアには百数十メートル離れたところから撮影だけさせた。やはり演出っぽい。
CNNのベテラン記者キャンディ・クロウリー
「私が取材した大統領の中で、オバマほど自分の発言に敏感な大統領はいない」
と言っていた。
あまりやり過ぎると、オバマは何者か、ということにもなりかねない。